【グレゴリー】 ジュノー24をレビュー!日帰り登山におすすめ

グレゴリージュノー24 山の道具
本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。

背負い心地に定評があるグレゴリーの、2020年春夏新作ベンチレーションデイパックJUNO(ジュノー)24Lを購入しました!ジュノーは女性向けの小型~中型軽量ザックです。使い勝手の良さや、夏に涼しい背面の通気性、実際に背負ってみた感触などをレビューしてみます。

グレゴリージュノーの紹介

ジュノー

グレゴリーJUNO(ジュノー)シリーズは、女性向けの日帰りから小屋泊登山に最適な小型~中型バックパックになります。男性向けはグレゴリーCITRO(シトロ)になります。

サイズ展開は24L、30Lの2種類(2022年現在)で、24Lは小型(~25L)デイパックの部類に入ります。

女性向けが男性向けと違うところは、ショルダーハーネスとヒップベルトの形状が女性の体形に合わせて作られていることと、背面長が男性向けより短いということですね。

グレゴリーのバックパックは、ほぼすべてにウィメンズがあるのでありがたいですね!

ところで、私が今まで使っていた日帰り用のバックパックは、パタゴニアのナイントレイルズ26Lでした。

出典:パタゴニア公式

こちらも女性向けで、登山っぽくないルックスと使い勝手の良さ、そしてなにより他人と被らないのが気に入っていたのですが、最近ちょっと飽きてきたというか(^^;)、浮気心が出て(決してパタゴニアが良くないわけではない)、みんなが絶賛するグレゴリーを試してみたくなったのでした。

グレゴリーってそんなにいいの??

巷でよく目にするのはジェイドディバの大型バックパックですが、30L以上の大きなザックは既にミレーサースフェーがあるため今は必要ありません。そこで、日帰り用の25L前後のザックを探すことにしました。

すると、容量的に手ごろなジュノー24が目に留まったのです。

しかし、レビューを探してもあまりないんですよね。ならば、私がレビューしてしまおうというわけで、思いきって購入することにしました。グレゴリージュノーのいい所も悪い所もすべてチェックしてみましたので、参考にしていただけると幸いです。

グレゴリージュノー24をレビュー

まず、グレゴリージュノー24のスペックをご紹介します。

容量24L
ルナグレー
寸法タテ51cmxヨコ28cmxマチ21cm
重量875g
素材210デニール・ハニカム・クリプトリップ・ナイロン
&420デニール高密度ナイロン
価格18,700円(税込み)
最大積載重量6.8kg
ザックカバーなし
出典:グレゴリー公式、amazon

サイズはワンサイズで、グレゴリーの専売特許でもある「背面長の調節」はできません。ここが最大の悩みどころでした。本来ならば試着して買うべきですが、近所の店舗にはありそうもなかったので、ネット通販(amazon+返品無料)を利用することにしました。

結果は杞憂に終わりました。私の身長は164cmで背面長は45cm前後ですが、ちょうどよかったです。

外観(フロント)

juno24フロント1

色はルナグレー(今のところ一色のみ)。落ち着いた濃いめのグレーで、赤の差し色がとてもかわいいです!

フロント部には上部にジッパー式トップポケットが1つ、下部にバックル開閉式ストレッチポケットが1つ。両サイドにはメッシュポケットが1つずつあります。

juno24フロント3

ジッパー式トップポケットの深さは約15cm、開口部の幅は約20cmです。山と高原地図、ヘッデンが入りました。ほぼ満足できる大きさです。

juno24フロント4

左側にキーホルダーフック付き。私はあまり使わないのですが。

juno24フロント5

コンフォートグリップ設計ジッパープル。厚手の手袋のままでも指が入ります。

juno24フロント5

ストレッチポケットの深さは約26cm。伸縮性はありますが、薄手のアウターくらいしか入りません。ダウンはさすがに入らなかった…(^^;

juno24下部

下から見たところです。厚すぎず薄すぎず、ちょうどいいマチだと思います。

juno24トップ

上から見たところです。取っ手が大きくて持ちやすいです。雨蓋がないので、ダイレクトに荷物の出し入れができて私は好きです。

よく、雨蓋がないと雨が入りやすいと言いますが、雨蓋があっても雨は背面部からも入ってきます。ザックカバーとインナースタッフバッグの使用で乗り切ります!

外観(サイド)

juno24サイドポケット1

サイドポケット(左)です。500mlの山専ボトルが入ります。ちなみに750mlも入りました。ネットが割と強力で、落ちる気配はありません。

juno24サイドポケット2

サイドポケット(右)です。500mlペットボトルを入れてみました。ポケットの上部が斜めにカットされているので、背負ったままでも体の柔らかい人なら取り出せそうです。(私は何とか取れました)

ここがイマイチ

一つデメリットなのですが、ジュノー24にはサイドポケット部にコンプレッションベルトがありません。背の高いボトルを入れると落ちる可能性があります。

juno24サイドポケット3

安心してください。上のほうにはあります!届きませんが(^^ゞ

juno24アタッチメント1

左側にポールやツールを取り付けられるアタッチメント(バンジークロージャーシステム)がついています。短いのと長いのが2種類。

juno24アタッチメント2

ポール1本の時は、キャップを外せば短いほうに差して固定できます。

juno24アタッチメント3

ポール2本の時は、そのまま長いほうに差して固定できます。

外観(背面)

juno24背面1

背面部はメッシュ素材を全体に使用した、通気性の良いベイパースパン・サスペンションを採用しています。

juno24背面部

ベイパースパン・サスペンションとは、ザックの背面部と背中の間に隙間がある仕様のことを言います。

ここがイイ!

夏場の暑い時期に背中が汗びっしょり!という不快な思いをしなくて済みそうです。私がジュノーに決めた理由のひとつがコレです!

juno24ベイパースパン

姉貴分のジェイドと同じような作りですが、フリーフロートサスペンションではありません。

juno24ヒップベルト

ウェストを包み込むようなパッド入り3Dヒップベルトは薄めの作りで、内側はメッシュになっています。

juno24サイドポケット

ヒップベルトの両サイドにあるジッパー式ポケット。マチがあるのでスマホのみならずコンデジも入ってしまいます。行動食もここでいいかも♪ 手が届きやすい位置にあるため、ストレスなく使えそうです。

juno24グラスホルダー

ショルダーハーネスの左側に、サングラス収納用クイックストウがあります。

ここがイイ!

これすごく便利。以前はグラスを頭に乗っけて帽子ごと飛ばしてましたからね(^^; これもグレゴリーに決めた理由のひとつ!

juno24チェストベルト

チェストベルトは安心の上下に移動可能。バックルにはセイフティーホイッスルが付属。

juno24ヒップベルト

ウェストベルトは必要最小限の幅25mm。24Lならこのくらいで大丈夫でしょう。

juno24背面部

背面のふちに合金の外周フレームが見えます。くたっとしないのです。

juno24ショルダーベルト

ショルダーハーネスはそれほど肉厚ではありません。内側はメッシュ仕様で通気性がよさそう。

内部

juno24内部1

気持ちいいくらいガバッと開きます!フロント側にジッパー付きセキュリティポケット、背面側にハイドレーション用ポケットがあります。

juno24内部2

試しに荷物を入れてみました。取り出しやすいです!

juno24内部スピードクリップ

スピードクリップハイドレーション取付システム グレゴリー3Dハイドロリザーバー(別売り)に対応しています。

juno24ハイドレーション穴

ハイドレーション用の穴は中央にあります。

juno24インナーポケット

フロント側にあるジッパー付きセキュリティポケットはメッシュになっているので中身が見えていいですね。縦の長さ(内寸)17cm、開口部は20cmあります。

ここがイイ!

よく背面側の上部にポケットが付いているのがあるのですが、そうすると下のポケットにアクセスするのに邪魔になって仕方がないのです。ポケットがフロント側にあると干渉しないのでいいですね!

juno24内部3

中を覗いてみるとこんな感じ。背面部のソリはそれほど気になりません。

ザックカバーはついていない

juno24ザックカバーはイスカ

残念なことにジュノー24にはザックカバーがついていません。これは想定外だった!ザックカバー内蔵ポケットを一生懸命探しちゃいました(当然なかった)

仕方がないので他メーカー品を購入。イスカの30L(20~30L)(定価2,800円)がピッタリでした。多少外付けできる余裕があります。

素材はナイロン100%、防水加工済み。丈夫で破れる心配はなさそうです。

イスカパックカバー1

固定はショルダーベルトにベルクロで固定するタイプ。上から外れるのを防いでくれます。

イスカパックカバー2

底部にはもちろん水抜き穴がついています。

ザックカバーを選ぶポイント

ネット通販では安価なザックカバーがたくさん売られていますが、あまり安いものだと、必要な機能(水抜き穴、固定ベルトなど)が付いていないものがあるので注意してください。選ぶポイントは、

  • ザックのサイズに合ったカバーを選ぶ(大きすぎると風でばたつきます)
  • ベルクロやベルトで固定できるものを選ぶ(固定されていないとザックを開けた時に飛んでいきます)
  • 水抜き穴があるものを選ぶ(ないと雨が下で溜まり服を濡らします)
  • 収納袋と本体が縫い付けてあると、袋が風で飛ばされないし仕舞うのも楽

ザックカバーは雨だけではなく強風にも耐えられるものを選びましょう!

グレゴリージュノー24を背負って低山ハイキングへ

というわけで、初めてジュノーを背負って低山ハイキングに行ってきました。

気温26℃、湿度70%、風速2m、不快指数70で、約5時間の山歩きです。

背中の状態ですが、午前9時から歩き始め、最初は平坦な道が続いたため、ベイパースパンサスペンションのおかげで大変涼しかったです!ザックと背中の間を風が通るのが分かるほどでした。

急登の中では、暑さで汗びっしょり。背中が密着していないので、逆に背中を汗が流れ落ちる感触がすさまじかったです!(笑) ザックのメッシュ部も汗で濡れてしまいましたが、本体は濡れないのであとのお手入れは楽だと思いました。

お手入れは、中性洗剤水を含ませたタオルでメッシュを内と外から挟み、押さえ込むように洗浄して陰干し。白く塩がふいたザックは悲しいですからね(^^;)

背負い心地は快適そのもので、荷物の量もそれほど多くなかったので特にフィッティングに問題はありませんでした。

ただ、ひとつだけ残念な結果が…。

ジュノー24ショルダー部

たった一度の使用で、ショルダーハーネスの肩に当たる部分が摩耗しボソボソに。これは他のザックには見られない現象だったので、ちょっと悲しくなりました。軽量化を図るために薄手にできているので、このへんは仕方がないのかなぁという印象ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

これからジュノーを購入しようと悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

私はこれまで5種類の登山用ザックを使ってきていますが、グレゴリージュノー24のザックが小型サイズでは今までで一番満足度が高かったです。フィッティング、機能、重量の3つがすべて満足できるザックってあまりなかったのですが、ジュノーはそれのどれもが合格ラインのザックでした。これは是非ともおすすめしたいですね!

少し大きめなジュノー30はこちら!↓

コメント