これ知らないと失敗する / 初心者向け登山用レインウェアの選び方とおすすめ3選

レインウェア ウェア
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登山の三種の神器「登山靴・レインウェア・ザック」の中のレインウェアの選び方を解説します。初めてレインウェアを買う時に気を付けるべき大事なポイントは、耐水圧、透湿性、機能性です。具体的にどの程度の性能が必要なのか、どんなところをチェックすればいいのかをご説明し、私の独断でおすすめのウェアを3選ご紹介します。

登山におけるレインウェアの必要性

雨の涸沢

山の天気は変わりやすいとよく言われます。天気予報では晴れだったのに、実際に山に登ってみたら雨だったってことはよくあります。これは平地の温かい空気が山の斜面を上昇して、上空の冷たい空気に触れることで雲ができ、雨を降らせるのです。

特に、気温の低い山で雨に降られると、レインウェアなしでは衣類が濡れて一気に低体温症を引き起こしてしまい、命に係わる事態になってしまうこともあるので大変危険です。

よく、最初は低山だからいいやと言って、100均のレインウェアやポンチョなどを持って行く方がいますが、これはあまり推奨しません。強風で破れたり、汗で内側がびしょびしょになって本末転倒になってしまうことがあるからです。できれば最初から登山用のしっかりしたセパレートタイプ(上下別)のレインウェアを準備しましょう。

レインウェアはあなたの命を守るマストアイテムです。寒い日の防寒着としても使えますので、天気が良い日でもザックの中には必ずレインウェアは入れておきましょう!

レインウェアを買う時の重要ポイント3つ

登山用品のレインウェアは、一般的なレインウェアに比べて高価です。それにはいくつか理由があります。登山に特化したレインウェアは、山を歩きながら雨に打たれることを想定して作られているからです。ポイントは3つあります。それは「耐水圧」「透湿性」「機能性」です。順番に解説していきます。

耐水圧

出典:ウェザーニュース

耐水圧とは、生地がどれくらいの水圧に耐えられるかを示す指標です。1cm四方の筒を生地の上に立て、その中に水を入れていき、どれくらいの高さで水が染み出すかを調べます。数値が高いほど防水性が高く、耐水圧10,000mmは高さ10mの水に耐えられることを意味します。

目安としては、2,000mmは中程度の雨に耐えられるレベル(ゴルフ、スキーウェアの一部)、10,000mmは大雨に耐えられるレベル(本格的なレインウェア、テント)、20,000mmは嵐に耐えられるレベル(登山用レインウェア)と言われています。登山では20,000mm推奨最低でも10,000mmは欲しいところです。

透湿性

透湿性とは、生地が水蒸気を内側から外側に通す性質のことです。1平方メートル(㎡)の生地が24時間で何グラム(g)の湿気を外に逃がすことができるかを示す数値(g/㎡/24h)で表されます。数値が高いほど透湿性が高いことを表します。快適さを体感できる目安は、一般的に5,000~8,000g/㎡/24h、より高い快適性を求めるには、10,000g~20,000g/㎡/24h以上が良いとされています。

登山は発汗しながら歩くスポーツなので、汗を外に逃がす透湿性は重要です。人によって汗のかき方は異なり、季節の違いもあるため一概には言えませんが、登山では10,000g/㎡/24h以上であれば一日を快適に過ごすことができるでしょう。特に夏は大量の汗をかきますので、汗っかきの方はより透湿性の高い製品を選ぶのがおすすめです。

透湿性の高い代表的な素材は、アメリカのW. L. Gore & Associatesが開発したゴアテックス(GORE-TEX)です。「防水透湿性素材」と呼ばれるもので、相反する「防水」と「透湿」を両立している点が高く評価されています。雨の侵入を防ぎながら内側の水蒸気を同時に逃がしてくれるので、登山には最適な素材と言えます。

他メーカーも防水透湿性素材を独自で開発しています。ミレーの「ティフォン」、モンベルの「スーパー ドライテック」、ファイントラックの「エバーブレス」、ノースフェイスの「ハイベント」、コロンビアの「オムニテック」などです。どれも優れた防水透湿性があり、それぞれに特長があるので、ご自身の山行形態や好みで選ぶとよいでしょう。

機能性

登山用のレインウェアは、登山を快適に過ごすための様々な工夫が施されています。選ぶ際には以下の点を参考にしてチェックし、ご自身に何が必要なのかを考えてみてください。

【湿気を逃がすベンチレーション機能があるか】

ベンチレーション

高機能なレインウェアにはベンチレーション(換気システム)が備わっているものがあります。脇の下にファスナーが付いていたり、フロントポケットなどが通気口になっていたりします。汗の量が透湿性能を上回った場合には、ベンチレーションを開放して内側の湿気を逃がすことができます。必ずしもないといけないわけではありませんが、汗っかきの人には必需品かも!必要に応じて選択肢に入れておくといいでしょう。

【ファスナーや縫い目が止水処理されているか】

止水処理

登山用レインウェアの大半は止水ファスナーになっています。止水ファスナーとは、ファスナーのテープ表面にポリウレタンフィルムをラミネートして防水性を持たせたファスナーです。さらに、ファスナーの裏側にフラップを付けることで耐水圧も考慮されています。ファスナーだけではなく、全ての縫い目には裏から止水テープ(シームテープとも言う)が貼られています。いくら防水透湿性の生地を使っていたとしても、ファスナーや縫い目を止水処理していなければ、雨水はそこから中に侵入してきます。必ず止水処理されたレインウェアを選びましょう。

【ヘルメットが着用できるフードか】

出典:ミレー公式サイト

登山を始めれば、いずれはヘルメットを着用する日が来るかもしれません。雨天時、レインウェアのフードが小さくてヘルメットを被せられないと困ります。フードは必ずヘルメット着用可のものを選びましょう。

【フードの後ろにコードなどのサイズ調節機能があるか】

頭の大きさは人それぞれ。フードの後ろにサイズ調節用のゴムがついているか確認しましょう。着用時にこのゴムを引っ張ることでフードが頭の大きさに合い、フィット感が増します。風でフードがめくれてしまうのも防ぐことができます。製品によっては、顔の周囲を調節するゴムがついているものもあります。

【フロントポケットがザックのウェストベルトを避けた位置にあるか】

ポケットの位置は重要です。ポケットが下のほうについているとザックのウェストベルトと干渉してしまい、ポケットを開けることができなくなります。登山用のレインウェアは大抵上のほうにポケットがあります。ザックを背負っていてもポケットに手を入れられるので使い勝手がよいです。

【すそコードがあるか】

防風雨時は雨風は裾からも入ってきます。強風によるばたつきを抑えるドローコード付きの裾なら雨の侵入を防いでくれます。

【重量は重すぎないか】

意外と見落としがちなのがレインウェアの重量です。あまりにも重いレインウェアは携帯するにも大変ですし、比例してかさばることもあり、ザックの中で場所を取ってしまいます。標準的な登山用レインウェアの重量は200g台~300g台です。400gを超えたら重すぎです。

私がおすすめしたいレインウェア3選

最近のレインウェアは耐水圧、透湿性がより高機能になり、素材も従来のガサガサするタイプからストレッチ性のあるソフトなタイプに変わってきています。今回おすすめする3点は、どれもメーカー独自の防水透湿性素材を使用したレインウェアになります。実際に手に取ってみて、その肌触りを確かめてみてください。

【ミレー/ティフォン ストレッチ ジャケット】

「ティフォン」はミレーのロングセラーレインウェアです。旧製品ティフォン50000 ストレッチジャケットから今シーズン(2025年時点)のティフォン ストレッチジャケットは耐水圧が30,000mmにバージョンアップ。高い透湿性50,000g/m²/24hは健在で、ソフトでストレッチ性に優れる3層防水透湿素材が特長。調整可能なヘルメット対応フードや、ベンチレーション機能を備えたフロントポケット、ドローコードで調節可能な裾も装備。重量260g。

【ファイントラック/エバーブレス フォトン ジャケット】

2025年にリニューアルされた、ファイントラックのエバーブレスフォトン。ファイントラック独自の防水透湿素材「エバーブレス®ファブリック」と、単体で十分な耐水圧を備え、稜線上など風圧を受けるような状況でも雨水の浸入を抑制する新型ファスナー「AquaGuard® Tightened」が登場。衣服内の湿気を逃がすリンクベントも装備。動きやすく、しなやかな着心地のストレッチ性能に加えて、裏地には柔らかく肌触りの良い丸編みニット地を採用しています。耐水圧20,000mm、透湿性10,000g/㎡/24hr。 重量280g。

【モンベル/ストームクルーザー ジャケット

出典:モンベルOnlineStore

モンベルのレインウエアのフラッグシップモデル「ストームクルーザージャケット」。素材がゴアテックスから独自開発の防水透湿性素材「スーパー ドライテック」に変更され、より蒸れにくく、しなやかに生まれ変わりました。耐水圧は20,000mm以上透湿性は 40,000g/m²/24hを実現。重量225g。

モンベルOnlineStore

まとめ

登山用レインウェアを選ぶ時のポイントは、耐水圧、透湿性、機能性です。登山に最適な目安は、耐水圧20,000mm以上、透湿性は10,000g/㎡/24h以上あれば安心して快適に過ごせるでしょう。機能性に関しては、フードの大きさと調節機能、フロントポケットの位置、ファスナーや縫い目が止水処理されているかが最低限のチェック項目になります。

レインウェアは安い買い物ではありませんが、登山の三種の神器のひとつですから、自分の身を守るアイテムとして高品質のものを選んでおけば将来的にも安心ですし、お手入れ次第では長く使っていくことができるでしょう。

それではこれからも楽しい山登りを!

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