冬の登山に向けて保温性のあるベースレイヤーをお探しなら、パタゴニアの「キャプリーン・サーマルウェイト」を是非お試しください。保温性と通気性を同時に兼ね備えたポーラテック・パワー・グリッド素材の特長をご紹介します。
寒い時期のキャプリーンシリーズにはどんな種類がある?
パタゴニアのキャプリーンはいっぱいあって何が何だかわからない!という方のために、まずはキャプリーンにはどんな種類があるのか、おさらいしてみましょう。
保温性のあるキャプリーンシリーズには、
- キャプリーン・ミッドウェイト
- キャプリーン・サーマルウェイト
- キャプリーン・エア
の3種類があり、保温力はミッドウェイト<サーマルウェイト<エアの順に高くなっていきます。
普段にも使える定番のキャプリーン・ミッドウェイト
【キャプリーン・ミッドウェイト】
特長▶リサイクルポリエステル50~100%使用。裏面はダイヤモンドグリッドパターンにより、保温性と通気性、吸湿発散性を提供。耐久性抗菌防臭加工済み。UPF(紫外線防止指数)50+。多用途に使える定番のベースレイヤー。
ラインナップ▶クルー(8,030円)、ジップネック(9,350円)、ボトム(7,920円)バイクジャージー(10,450円)
※画像はクルー(153g)
ワンランク上の保温性キャプリーン・サーマルウェイト
【キャプリーン・サーマルウェイト】
特長▶リサイクルポリエステル30~92%使用。表面は滑らかなポーラテック・パワー・グリッド素材。素肌に触れる面はオープングリッド構造で、優れた保温性と通気性、吸湿発散性を提供。耐久性抗菌防臭加工済み。
ラインナップ▶クルー(12,100円)、ジップネック(13,200円)、ボトム(12,100円)
※画像はクルー(122g)
メリノウール混で最上級の保温性キャプリーン・エア
【キャプリーン・エア】
特長▶メリノウール51%、リサイクルポリエステル49%混紡素材を使用したシームレスジグザグニット。ソフトな肌触りと伸縮性に富み、最大限の保温効果。通気性、吸湿発散性、速乾性、防臭効果も維持。レスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)の認証済み。
ラインナップ▶クルー(17,600円)、フーディ(20,350円)、ボトム(17,600円)、バラクラバ(6,820円)、ゲイター(6,380円)
※画像はクルー(147g)
ちなみに、パタゴニアはすべてのキャプリーンにおいて、フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用しています。
※フェアトレード・サーティファイドとは
労働者の賃金を補足し、彼らの暮らしを向上させる具体的な恩恵を提供するため、パタゴニアは1点のフェアトレード・サーティファイド製品ごとに賞与(プレミアム)を支払っています。
キャプリーンの賢い選び方
私の中で3種類のキャプリーンの位置付けとしては、以下のようになります。
選ぶポイントですが、どのキャプリーンもレイヤリングしやすい素材なので、手持ちのアウターやミッドレイヤーとの相性を考えながら選ぶと失敗が少ないと思います。
また、シーン別に考えると、トレランやジョギングで使いたいのか、登山で使いたいのか、スキーで使いたいのかによっても、素材の選択は変わってくるでしょう。
例えば、保温性の高いアウターを持っていれば、下はキャプリーン・ミッドウェイトで十分でしょうし、天気の良い冬の低山では、アウターを薄手のウィンドブレーカーにして、下は保温性の高いキャプリーン・サーマルウェイトにするという選択もあるでしょう。
キャプリーン・エア・フーディは、雪山やスキーで威力を発揮します。頭をすっぽりと覆うフードが、頭部の冷えを防いでくれますし、外しても首周りを保護し、隙間風を作りません。
私が住んでいる所は温暖な地域で、低山は冬でも雪が降らず、また私は雪山登山やスキーもしないため、キャプリーン・エアはスペックが少し高すぎるような気がします(値段も高いし)。ミッドウェイトでも良かったのですが、サーマルウェイトのほうが重量が軽かったのと、人気の保温性を確かめたくて、サーマルウェイトを購入することにしました。
実際に着用してみて、パタゴニアが強くサーマルウェイトを推す理由が分かりました。とにかく温かいんです!しかも温かいだけじゃなくて、汗も逃がしてくれるため汗冷えしにくいんです。冬山の稜線ではベースレイヤーの選択を間違えると、自分の汗で低体温症を起こすことがあって怖いのですが、サーマルウェイトなら安心して着ていけます。
キャプリーン・サーマルウェイトをレビュー
キャプリーン・サーマルウェイトには、クルーとジップネックがあります。私は上に重ね着しやすいようにクルーを選びました。
こちらがキャプリーン・サーマルウェイト・クルー(Cobalt Blue)です。サイズはS(日本のM)で、実寸は、着丈65cm、身幅42cmとなっています。
表地の表面はなめらかで、気持ちの良い肌触りです。レイヤリングもスムーズに着こなせます。
伸縮性もあり、体の動きにしっかりついてきてくれます。
脇は立体裁断で、縫い目のごろつきがなく、肩の部分も縫い目をずらし、バックパックのベルトの干渉を防いでいます。
前身頃
後見頃
ネック部分は、生地を折り返してテープ処理をしているので、肌への当たりは最小限です。吊り下げループも付いています。
首回りの開き具合は狭いほうだと思います。寒い季節には首周りの保温は大切です。これなら体温は逃がしません。
サーマルウェイトの良さは、何と言ってもポーラテック・パワー・グリッド素材でしょう。裏の凹凸があるオープングリッド構造のおかげで、隙間に空気層ができ保温力を高めています。なんと着た直後から温かいんです!
しかも、凸と凸の間は向こうが透けて見えるほど薄い。通気性が高い理由はここにあるのですね。
サムホールのお蔭で、アウターを着た時に袖がめくれなくて快適です。また、手の甲までしっかり覆うことが出来ます。
実はこの時、季節は4月でしたが、アウターが要らないほどこれ1枚で温かったのです。サーマルウェイトはベースレイヤーですが、秋・春は単体でも着用可能なので、3シーズンで大活躍してくれます。
まとめ
パタゴニア製品は値段が高めで、ベースレイヤーに1万円も出すなんてあり得ない!って思われるかもしれません。ですが、登山する者はまずベースレイヤーに気を遣わなくてはいけないとよく言われます。
でも、初心者だと、どこのメーカーの何を買えばいいのか分からなかったりしますよね。私もそうでしたが、最近では「パタゴニアのキャプリーンシリーズを買っておけば間違いないだろう」と思うようになりました。実際に着用してみると、その着心地の良さに驚き、買ってよかったと思うのです。キャプリーンは私に安心感と快適さを与えてくれています。
パタゴニアオンラインショップはこちらへその他のパタゴニア製品のレビューも書いていますので、よろしければご覧ください。
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