パタゴニアのベースレイヤー、キャプリーン・クールシリーズは、春から秋にかけての暑い登山に最適なウェアです。種類が豊富なので、トレッキングからデイリーまで用途に合わせたチョイスができて、発汗を伴う運動に是非取り入れてみたいシリーズです。今回は速乾性と吸湿発散性を備えたキャプリーン・クールをレビューします。
キャプリーン・クールの種類について
私はパタゴニア製品が好きで、毎年なにかしら購入してしまうのですが、今年は初めて涼しいと評判のキャプリーン・クールを試してみました。
実際に着用してみたところ、あまりの涼しさと肌触りのよさに感動し、夏の暑さにはこれしかないと思うほどになりました。この気持ちよさをたくさんの方に知ってもらいたいと、今回記事にしてみました。
まず、キャプリーン・クールの種類についてご紹介します。キャプリーン・クールには以下の3種類があります。(ウィメンズでご紹介しますが、メンズも同じ展開になっています)
【キャプリーン・クール・ライトウェイト】
素材▶2.3オンス・ポリエステル100%(リサイクル・ポリエステル52%)のダブルニット。
特長▶吸湿発散性と柔軟性を高めるミドリ・バイオソフトを施し、ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み。
ラインナップ▶半袖6,050円・長袖7,480円
【キャプリーン・クール・デイリー】
素材▶4.1オンス(無地3.7オンス)・ポリエステル・ジャージー100%(リサイクル・ポリエステル50%)
特長▶吸湿発散性と柔軟性を高めるミドリ・バイオソフトを施し、ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み。UPF(紫外線防止指数)50+。水の中でも外でも活動中の快適さを高める伸縮性素材。
ラインナップ▶半袖4,180~5,060円・長袖5,170~6,160円・フーディ6,600円・タンク3,630円。無地とプリントがあります。
【キャプリーン・クール・トレイル】
素材▶4~4.4オンス・ポリエステル・スパン・ジャージー100%(リサイクル・ポリエステル50%)。
特長▶吸湿発散性のあるスパン・ジャージー素材の快適なスクープネック。ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み。
ラインナップ▶半袖(5,060円)・長袖(6,380円)・タンク(4,400円)。無地とストライプがあります。
3種類の位置づけとしては、
- キャプリーン・クール・ライトウェイト▶超薄手。アンダーウェアに最適だけど、一枚でも着用可能。
- キャプリーン・クール・デイリー▶薄手。UV加工済みで登山から海まで幅広く活躍。プリントが可愛いので、日帰り温泉後のウェアとしても最適。
- キャプリーン・クール・トレイル▶薄手。やや広い襟ぐりとラグラン袖がTシャツっぽくなくておしゃれ。これ1枚でさまになる。
キャプリーン・クール・ライトウェイトの詳細をレビュー

こちらはキャプリーン・クール・ライトウェイトを平置きした写真になります。画像はウィメンズのSサイズで、日本サイズのMに相当します。実寸では、着丈61cm(後見頃62cm)、身幅43cm、肩幅38cmとなっています。
袖は長すぎず短かすぎずで、脇は若干絞ってある印象。丈は、身長164cmの私でお尻の真ん中あたりになります。

襟ぐりはちょうど良い開き具合だと思いました。首の後ろにパタゴニア製品ロゴとサイズの印字があります。吊り下げループ付き。

手に触れた感触は、さらさら、すべすべしていて、とても気持ちがいいです。汗をかいても汗染みがなく、すぐに乾くので不快感がありません。重さも約60gと超軽量で、コンパクトにまとまります。
透け感ですが、手を差し込んでみると若干透けるているのが分かります。

こちらは中に黒のアンダーブラを入れた状態です。思ったほどは透けていません。気になる方は下着の色をベージュ系などにすれば、これ1枚でジョギング、トレラン、トレーニングなどにも使用できそうです。
また伸縮性があり、激しい動きにも安心です。

すそは後見頃が少し長めになっており、気になる背中見えを防いでくれます。両脇にはスリットが入っていて、下半身の動きを助けてくれます。

また、私は長袖のキャプリーン・クール・ライトウェイトも持っています。こちらは腕の日焼けが気になる人、また、秋から冬にかけてベースレイヤーのインナーとしても活用できるのでおすすめです。
キャプリーン・クール・デイリーの詳細をレビュー

キャプリーン・クール・デイリーには、無地とグラフィックがあります。こちらはグラフィックのSwitchback Runになります。グラフィックシリーズはカラー、ロゴの種類が豊富なので、お気に入りの1枚がきっと見つかるでしょう。
こちらのサイズはSサイズ(日本サイズM)で、平置きの実寸は、身丈60cm(後見頃63cm)、身幅46cm、肩幅38cmとなっています。
フォルムは無難なTシャツと言えるでしょう。後見頃が若干長く、お尻を隠すのにいいでしょう。
また、UPF(紫外線防止指数)50+のUVプロテクションなので、夏の強い日差しの下でも日焼けを防いでくれます。

襟ぐりはやや狭くなっていて、かがんだ時に胸元が見えることはありません。デコルテの日焼け防止にもなりますね!縫製もしっかりしており、吊り下げループも付いています。

両脇にスリットはありません。後見頃がプラス2cmラウンド上に長くなっているのが嬉しいです。

生地は薄手でサラサラしており、ポリエステル100%なので真夏でも暑苦しさをほとんど感じません。透け感もなく、速乾性で汗染みも気にならないので、登山に着用するととても快適なんです。
重さは約100gと軽く、コンパクトになるので、私は日帰り温泉後のトップスにも使っています。登山ウェア感があまりないので、普段着にもOK。まさにデイリーなウェアなんです!
キャプリーン・クール・トレイルの詳細をレビュー
こちらはキャプリーン・クール・トレイルFurrow Stripeの前身頃(左)と後見頃(右)の画像です。
サイズはS(日本のM)で、実寸は、身丈64cm(後見頃67cm)、身幅46cmとなっています。身長164cmの私が着ると、お尻がすっぽり隠れます。
ラウンド状のすそが特長で、背中見えを防いでくれます。脇は若干絞ってあり、着ると思った以上にスマートに見えます。丈が長い分、重さは119gと他の2点に比べてやや重いです。

広めの襟ぐりは好みが分かれるところです。私は年齢的にあまりデコルテを焼きたくないので、ちょっと開き過ぎかなといった印象。気になる方は、ネックカバーを併用したり、インナーを重ね着するのがおすすめです。

袖はラグラン袖になっており、ザックや腕の上げ下げに干渉しない設計になっています。袖の長さも長すぎず、もたつきません。

触った感触は、こちらもさらさらとしていて、気持ちよい肌触り。薄手でやや透け感があります。
キャプリーンシリーズにストライプは珍しく、色は画像では茶色っぽく見えますが、もう少し紫がかった落ち着いたパープルです。
パタゴニアの環境問題への取り組み
パタゴニアは、スイスに本拠地を置く「ブルーサイン・システムパートナー」に加盟しており、消費者、労働者の安全性、資源の節約、環境への影響を最小限に抑える努力をしています。
また、パタゴニアは「フェアトレード・サーティファイド」の採用により、低賃金で働く労働者の生活を補助するため、製品一点ごとに賞与を支払っています。それは彼らの暮らしを向上させ、健康と安全を促進することにも繋がっています。
また、2025年までにすべての製品を再生可能素材、またはリサイクル素材で製造するという目標を掲げています。そういったパタゴニアの環境問題への取り組みに、私も強く賛同します。何ができるわけでもないですが、せめて製品を購入することで応援していけたらと思っています。
まとめ
いかがでしたか?毎年、夏の暑さは厳しくなるばかりです。同じポリエステル製品でも、メーカーによって様々な生地、肌触り、厚みがあり、選ぶのに悩んでしまうのですが、その中でもパタゴニアのキャプリーン・クールは、着用感がとても気持ちよく、さらさらしていてお気に入りです。
春や秋の登山では、夏ほどの暑さには見舞われませんが、登りではどうしても汗をかきますし、夏以上に汗冷えの心配もでてきますので、速乾性のキャプリーンシリーズは、3シーズン通しても使えるベースレイヤーだと思います。
普段から汗っかきな方、暑がりの方は一度試してみてはいかがでしょうか?
パタゴニアオンラインショップはこちらへ保温性のある、寒冷仕様のキャプリーンシリーズについてもレビューをあげています。
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