登山の汗冷え対策として人気のアンダーウェア、ミレーの「ドライナミックメッシュ」をご存知ですか?アミアミと言えばすぐにわかるかもしれません。ここでは私が実際に購入したショートスリーブとタンクトップ(wemen’s)の2点の着心地をレビューしたいと思います!購入しようかどうしようか迷っている方は是非参考にしてみてください。
ドライナミックメッシュの製品紹介
いきなりですが、私はかなりの汗かきです。登山中は夏はもちろんですが、冬でも汗の量が多いほうなので、休憩時や山頂ではいつも背中の汗冷えに困っていました。そんな時にミレーのドライナミックメッシュを知り、試してみようと思いました。
ドライナミックメッシュにはいくつか種類があります。私はショートスリーブとタンクトップ2種類を買ってみました。まぁ、どっちにしようか決められなかっただけなんですけどね。たかが下着に1万円も散財してしまいました…。ですが、結果的には買ってよかったと思いました!なぜなら…
私の汗冷えは、ほとんど気にならないくらいには改善されたのです♪
素材は水分を含まないポリプロピレン

登山ウェアに吸水速乾性のポリエステルが多い中で、このドライナミックメッシュの素材は、
- ポリプロピレン 66%
- ナイロン 28%
- ポリウレタン 6%
となっています。
ポリプロピレンは吸水しない素材なんだそうです。疎水性と言って水を通さず、熱伝導率も低いとのこと。水を吸わない素材は珍しいですよね。
また、強度を高めるナイロン、伸縮性を高めるポリウレタンも使われていて、柔らかで抜群のストレッチ感があります。縦横斜めと自由自在です。
ドライナミックレイヤリングの仕組み

上で、ポリプロピレンは吸水しない素材と書きました。では、汗はどこへ行くんだ?と、不安になりますよね。
安心してください!実はこのアミアミ構造のおかげで、水分は毛細管現象(細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇する物理現象 by wiki)により上へと吸い上げられ、外に放出されるそうなんです!
セクシーなアミアミには、そんな理由があったんですね!
吸い上げられた水分は、上に着ている吸水速乾性(←ここ大事)のレイヤーで拡散されます。結果、水分は肌に密着しないので、汗冷えと体力消耗を軽減できるというわけなんです。
生地の厚みを測ったら、2mmありました。この2mmのお蔭で…
- 水分を吸い上げる
- 濡れたウェアの張り付きを防ぐ
- 体温が奪われるのを防ぐ
- 高い通気性により、ドライな状態を保つ
- 空気の層を作り、保温効果を高める
ことができるんです。
また、消臭・抗菌、速乾性もあり、冬は勿論、夏でも着用可能なアンダーウェアとなっています。
ドライナミックメッシュの外観をチェック

上がショートスリーブ、下がタンクトップです。ウィメンズですが、基本構造に関してはメンズも同じです。
ドライナミックメッシュのショートスリーブを着る場合は、中か外に1枚ブラを着用しなければなりません。(スケスケなので…)
一方、ドライナミックメッシュのタンクトップには最初からカップが付いているので、これ1枚あればOKです。
ドライナミックメッシュ ショートスリーブ
ショートスリーブの前身頃です。私の持っているものはサイズS(日本のM)です。
実寸で、バスト31cm、身丈54cmあります。
大きく開いた衿、短めのフレンチ袖はアウターを選びません。
肩と裾は補強のため切り替えがあります。
ドライナミックメッシュ タンクトップ
ブラ部分の詳細

カップの周りの網目が、通常に比べて1/2くらい小さいです。バストの揺れを防ぐためでしょう。カップ部分から肩にかけてはアミアミがありません。

裏返してみたところです。カップは下と両脇で繋がっている一体型で、安定感があります。

カップ自体の厚さは3mmほどで、触るとクッション性があり、割としっかりした作りになっています。ペラペラ感はありません。安心できる厚さです。
ポツポツと見えるのは、中の生地(スポンジ?)に穴が開いているためです。通気性を良くするためのものと思われます。

カップと生地の隙間部分です。生地がアミアミじゃないので、汗抜けはどうなのかなぁとやや疑問が残ります。
ドライナミックメッシュを実際に着てみた感想
購入して2年ほど経ったところです。これは私個人の感想なので参考程度にしてくださいね。
ストレッチ性について
着用した直後は、生地が厚めなのと体にピッタリフィットなのとで、若干の締め付け感を感じました。「大丈夫なのか?」と不安になりましたが、体の動きに合わせて伸びるので行動中はほとんどストレスを感じず、不思議と気になりません。
汗冷えについて
今まで「冷たい」と感じたことはなかったです。試しに気温20℃の低山を3時間、気温26℃の低山を7時間歩いてきましたが、汗で衣類がべったり張り付くことはなく、快適に過ごせました。
疎水性という点ですが、実際にドライナミックメッシュを素手で触ってみると、若干汗で湿っていたので、100%水をはじくものではなさそうです。ただ、メッシュなので肌に触れる部分が少ないせいか、濡れ感はほとんど感じませんでした。
ドライナミックメッシュが水分を上に逃がしているかどうかは、実感することは難しいです。ポリエステルウェアがうまく汗を吸って乾かしてくれることを期待します。
ショートスリーブかタンクトップか?
これについては好みが分かれるかと思いますが、私はショートスリーブのほうが好みです。理由は、夏の脇汗対策を考えた時に袖はあったほうがいいと思うからです。
タンクトップは脇の汗染みが気にならない冬場に着ることが多いです。別に1枚ブラを着なくていいのは楽ですよ!
- 大量に汗をかく夏、カップが合わないかもという人はショートスリーブ
- 袖があるのは邪魔、ブラカップ付きが楽だという人はタンクトップ
がいいでしょう。
見た目が恥ずかしくないか?
これはよくネット上で聞かれる質問ですが、私は恥ずかしくありませんし、温泉でも平気ですね!(笑) 女性の場合はセクシーでいいと思います。男性の場合はちょっと変な趣味の人に見られちゃうかも?仲間を増やすしかないでしょう!
跡が付かないか?
ザックで押さえられる背中は跡が付くこともあります。長時間の使用でなければすぐに消えます。
サイズ選びのコツ
以下はドライナミックサイズ表になります。
ウィメンズ | SAB | SCD | MAB | MCD |
バスト | 79/85 | 82/90 | 82/90 | 86/94 |
アンダーバスト | 68/73 | 68/73 | 70/75 | 70/75 |
ウィメンズ | S | M |
ウェスト | 62/68 | 66/74 |
ヒップ | 85/93 | 90/98 |
メンズ | S/M | L/XL | XXL |
胸囲 | 84/95 | 93/104 | 99/110 |
ウェスト | 72/85 | 83/96 | 90/103 |
ヒップ | 86/97 | 95/106 | 101/112 |
サイズはEUROサイズ表記(Sサイズ=日本Mサイズ)で、ショートスリーブは、S、Mの2種類、タンクトップは、SAB、SCD、MAB、MCDの4種類での販売となっています。
私は身長164cm、体重52kgで、普段は日本サイズのMかLの微妙なところです。
サイズを選ぶときは、胸囲(アンダーバスト)で決めると失敗しないでしょう。私は72cmなのでSでもMでも許容範囲。非常に迷いました。
そこでショートスリーブはS、タンクトップはMにしてみたところ、どちらも着れましたが若干Sのほうが締め付け感が強く、Mのほうはまったく窮屈感を感じませんでした。
これは個人の好みになりますが、ソフトなフィット感を求めるのであれば、ひとつ上のサイズをおすすめします。
ドライナミックメッシュと相性のいいウェアの組み合わせは?
ドライナミックメッシュと同じくらい大事になるのが、上に着るウェアです。ドライナミックメッシュがせっかく汗を吸い上げても、受け取る生地がうまく機能しないと効果を発揮できません。
上に着るウェアは、必ず吸水速乾性のあるポリエステル、またはメリノウール素材のものを選びましょう。
また、ドライナミックメッシュにある程度密着していないと、汗を受け取ることが出来ないので、ダボダボのウェアを着ることは避け、フィットするものを選びましょう。
注意点
- 洗濯の際は、必ずネットを使用してください。
- アミアミなので、突起物に引っ掛けないよう注意しましょう。
- 敏感肌の人、外傷がある人は、使用しないようにしましょう。
- 痒み、赤み、腫れなどが現れたら、すぐに使用を中止しましょう。
まとめ
いかがでしたか?最初は半信半疑でしたが、実際に使用してみたら汗冷えが本当になくなったので、私は買ってよかったです。
気温の低い山や、強風が吹く山での活動は、汗冷えが原因で低体温症を引き起こすこともありますので、少しでも快適な登山をしたいのであれば、ドライナミックメッシュを選ばない手はないでしょう。
ミレーのドライナミックメッシュシリーズは、上記の他に3/4スリーブ、ショーツ、タイツもあります。汗が下半身にも及ぶようなら、全身アミアミで決まりですね!色もライトグレーやオリーブが仲間入りしました!
以下はメンズです。
コメント