ブリーズバリヤー トイ ジャケットはミレーの秋冬用インシュレーションです。アウターはもちろん、他のジャケットとの併用でミドルレイヤーとしても活躍する使い勝手の良さと、少雨ならレインウェア要らずの撥水性もあり、しかも蒸れにくい!私にとって冬山でのヘビロテ間違いなしの一枚になりました。特長や着心地などを詳しくお伝えします。
ブリーズバリヤー トイ ジャケットの特長とは?
ブリーズバリヤートイジャケットは、超撥水性と防風性に優れた「ブリーズバリヤー®」を表地にし、中綿には適度な保温性と抜群の通気性を備えた「スルー ウォーム®」を組み合わせた、アクティブインシュレーションジャケットとなっています。ストレッチ性もあるので、行動中の動きを妨げません。
撥水糸を使用して撥水性をUPさせたブリーズバリヤー
通常の撥水加工は繊維の表面に行っていますが、表地のブリーズバリヤーは、シリコン由来の撥水加工を繊維に直接行っているため、繊維の隙間が残されて空気の通り道を確保。高い撥水性と通気性を合わせ持っているのが特長です。
さらに縫製に撥水糸を使用することにより、より高い撥水性を実現したとのこと。そこで、どれくらい撥水するのか実験してみました!
上の画像は11月の室内でフード部分に水滴を垂らしてみたところです。わざと縫い目を狙っています。垂らした直後、生地は水滴をしっかりと弾いています。このまま40分間放置してみました。
上の画像は40分放置したところです。水滴が浸み込んだ形跡はありませんし、生地はまだ水分を弾いています。
フードを裏返してみても、水が浸み込んだ様子は見られませんでした。
防水仕様ではないので長時間の雨には耐えられないかもしれませんが、短時間の小雨程度なら十分効果があると感じました。
温かい空気は逃がさず湿気だけを逃がすスルー ウォーム
中綿の「スルー ウォーム®」は、保温性、通気性、吸水性に優れたメッシュ起毛素材です。しかも軽量。冬のアクティビティな保温行動着に最適です。
番外ですが、ミレーではスルー ウォーム単体「スルーウォーム フーディ」も販売しています。バラクラバタイプのフードを持つ、インナーにピッタリなインシュレーションです。こちらはユニセックス(男女兼用)となっています。
ブリーズバリヤー トイ ジャケットを明るい窓際で透かしてみると、メッシュ部分が光を通していることが分かります。濃い色の部分は高さ2~3mmの起毛素材になっていてふわりと温かいです。2パターンの生地で保温しながら通気性を良くし、行動中も内側に熱が篭らないよう工夫がされていると感じました。
ブリーズバリヤー トイ ジャケット レビュー
私が購入したブリーズバリヤー トイ ジャケットは、サイズM(日本サイズL)で色はDORITE。ベージュ色というのでしょうか?近年の流行色らしく、どのブランドでも取り入れているような気がします。とても落ち着いた色で気に入っています。サイズ感も丁度いいです。袖はサムホールがあるので長めになっています。
既に何度か使用していて、気温5度前後の冬山で、登り始めと山頂の停滞時にアウターとして着用。さすがに行動中は途中で脱いでいますが、透湿性があるので熱が内部に篭るような不快感はほぼないんですよね!
フロント部はサイドポケットが左右に二つ。ポケットはザックのウェストベルトに干渉しないよう高めの位置になっています。チェストポケットはウィメンズにはありませんが、メンズにはあります。また、ジッパーは体温調節しやすいダブルジッパーとなっていて、上からでも下からでも開けることができます。
フードはバラクラバタイプでフィット感が高く、防風と保温は完璧。フードの縁は伸縮性のあるエラスティックバインダー仕様で、フードを被った時に冷気が内部に入りこみにくい構造になっています。
ファスナーが顎に当たらないチンガードはもちろんついています。
袖はずり上がりを防ぐサムホール付き。袖口もエラスティックバインダー仕様です。
裾は幅を調節できるようドローコードが付いています。強風時に下から入り込む風をシャットダウン。
触った触感はすべりがよく、弱いカサカサ音がします。
薄くて軽量なので、丸めてフードに入れてしまえば持ち運びも楽です、ザックの中に潰して押し込んでも出した時には復活します。
左胸にはミレーのロゴ。同系色なので悪目立ちしません。普段着にも使えそうですよ。
ブリーズバリヤートイジャケットの製品仕様
【素材】
ブリーズバリヤー® ナイロン100% 超耐久撥水 x スルーウォーム ポリエステル100%
【重量】
- ウィメンズ:334g
- メンズ:392g
【カラー】
3色展開
【定価】
36,850円(税込)
【商品サイズ(仕上がり寸法)】
着丈 | 身幅 | 裄丈 | |
XS | 58 | 43 | 77 |
S | 60 | 45.5 | 79 |
M | 62 | 48 | 81 |
L | 64 | 50.5 | 83 |
着丈 | 身幅 | 裄丈 | |
XS | 68 | 51.5 | 85.5 |
S | 70 | 54 | 87.5 |
M | 72 | 56.5 | 89.5 |
L | 74 | 59 | 91.5 |
XL | 76 | 61.5 | 93.5 |
ミレーのサイズはEUROサイズ表記(S=日本サイズM)となっています。日本サイズより一回り大きくなっていますのでご注意ください。
フランス発祥本格登山ブランド『ミレー(MILLET)』公式オンラインストアミレーが推奨するインシュレーションペアリングとは?
ここからはミレーが提案しているインシュレーションペアリングについてご紹介します。
インシュレーションペアリングとは、ミレーの代表的なインシュレーションであるブリーズ バリヤー トイ ジャケットとアルファ ライト スウェットⅡ ジャケットをファースト・セカンドと細かく分けて着脱することで、寒暖差や運動量の変化に常に幅広く対応していこうとするレイヤリング方法です。
どちらのウェアも高機能中綿による保温性と通気性に優れているので、現地の気温や天候、風速によって重ね着したり単体で着たりできるので、常に快適でいられます。
先日、気温が10℃ない冬山で、ドライナミック スルー(インナー)の上にワッフル ウール フーディ(ベース)、アルファ ライト スウェットⅡ(ミドル)、ブリーズバリヤー トイ ジャケットを着たのですが、とても温かかったです。行動中はブリーズバリヤー トイ ジャケットを脱ぎ、アルファライト スウェットⅡの状態でしたが、暑くも寒くもなく快適でいられました。保温性はもちろんですが、通気性というのも本当に大事なんだなと気付かされました。
アルファ ライト スウェットⅡとワッフル ウール フーディについては、以下のページで取り上げていますので、興味のある方はご覧になってください。
まとめ
ミレーのブリーズバリヤー トイ ジャケットは適度な保温性と通気性があり、快適な登山が送れるのでおすすめです。厳冬期にはこの上に高機能アウタージャケットを着れば雪山にも使えますね!ブリーズバリヤー トイ ジャケットは、この1枚でアウターとしてもミドルとしても使えるので重宝しそうです。
インシュレーションペアリングに関して▶ 私は今まで冬登山には、ミドルレイヤーにはフリース、アウターレイヤーにはレインウェアを使用してきました。それでも十分に役割を果たすのですが、行動中に暑くなると両方とも脱いでしまうので、ザックの中がパンパンになってしまいます。
その点、ミレーのブリーズバリヤー トイ ジャケットとアルファ ライト スウェットⅡのインシュレーション2枚ならどちらも脱がずに済むか、両方脱いだとしてもザックの中を占領しないコンパクトさです。「ミレー、なかなかやるなぁ」というのが正直な感想です。私はミレーの回し者ではありませんが、最近ミレー使用率は急上昇中です!この革新的インシュレーション、是非一度試してほしいと思います。
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