極寒時の最強保温着はダウンだけだと思っていませんか?だとしたらそれはもう過去の話。このページでは暖かさも着心地もダウンに負けない、パタゴニアのテクニカル・インサレーション「マイクロ・パフ・フーディ」の特長についてご紹介します。
パタゴニア・テクニカル・インサレーションの種類
登山などのスポーツ・アクティビティに特化した、パタゴニアの極寒期におけるテクニカル・インサレーションには、今回ご紹介するマイクロ・パフの他に次の種類があります。一応おさらいしておきましょう(^O^)/
- ナノ・パフ(化繊)
- マイクロ・パフ(化繊)
- マクロ・パフ(化繊)
- ダウン・セーター(ダウン)
- フィッツロイ・ダウン(ダウン)
- DASパーカ(化繊)
こんなに並べられると、いろいろあって訳が分かりませんね(^^;) まずは、化繊かダウンの二択になるかと思います。そしてどのような環境で使用するのかを考えなければなりません。
そこで、上記6種類のテクニカル・インサレーションについて、おおまかな違いを見比べてみました。今回はウィメンズのフーディに統一してご紹介します。メンズも素材に関しては同じですので参考にしてください。
素材:化繊プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ(リサイクル・ポリエステル100%)
重量:306g 価格:30,800円
素材:ダウン800フィルパワー・アドバンスト・グローバル・トレーサブル・ダウン
重量:346g 価格:32,450円
素材:化繊プルマフィル・インサレーション(リサイクル・ポリエステル100%)
重量:227g 価格:40,700円
素材:ダウン800フィルパワー・アドバンスト・グローバル・トレーサブル・ダウン
重量:420g 価格:49,500円
素材:化繊プルマフィル・インサレーション(リサイクル・ポリエステル100%)
重量:363g 価格:50,600円
素材:化繊プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ(リサイクル・ポリエステル68%)
重量:522g 価格:58,300円
()内のパッカブルとは、ポケットの中に収納できる機能があるということです。また、ビレイ用とは冬のクライミング時、動きのないビレイヤーの体温を保持することに特化したウェアです。
上記6種類すべてのタイプにおいて、シェル素材(外側の生地)はDWR(耐久性撥水)加工済みなので多少の雨は弾きます。ですが、完全防水ではありませんので長時間続く雨には注意が必要です。
また、中身がダウンのものは一度濡れてしまうと乾きにくく、低体温症を発症するリスクがあるので、悪天候時の行動着には不向きです。その点、化繊は万が一濡れてしまっても保温性と速乾性があるため、体温を奪うことがほぼありません。
上記6種類の保温性についてですが、これは価格と比例します。価格が高いほど保温性が高くなります。ご自身がどのような山で何をしたいかによって選択は変わってくるでしょう。
今回ご紹介するマイクロ・パフ・フーディは、雪山、夏の高山、冬の低山での朝晩の冷え込み時をはじめ、冬のタウンにも使え、保温性の良さと軽さ、汎用性で人気が高い商品です。
結論から先に言ってしまいましょう!
私はダウン・セーターも持っていますが、最近は山ではマイクロ・パフばかりです(笑) なぜなら、マイクロ・パフはダウンより軽くてコンパクトになるからです。暖かさもダウンとそれほど変わりません。逆に、ダウン素材は雨に弱いところがネックなんですよね。私はダウン・セーターは、どちらかというと街で着ることが多いです。
今回は、保温性も着回しも良くて、個人的に大満足なマイクロ・パフ・フーディの魅力を、詳しくお伝えしたいと思います。
マイクロ・パフ・フーディの詳細
私が持っているマイクロ・パフ・フーディは、Sサイズ(日本のMサイズ)になります。カラーはCraft Pinkですが、既にアウトレットとなってしまっています。この色に限らずアウトレット商品は、サイズが合えば公式サイトでお安く購入できますよ。
Sサイズの平置き寸法は、身幅51,着丈70、裄丈84(cm)。サイズ表では、胸囲86-89、ウエスト70-72、ヒップ93-95、身長157-173となっています。
フィット感は細身すぎず大きすぎない適度なレギュラーフィットです。後見頃のすそは前身頃より若干長くなっており、安心できる長さ。背中部分や脇のキルティングがバイアス状になっているので伸縮性があります。
おもて生地は耐水性と防風性を備えたナイロン100%。化繊のインサレーション素材は、厚すぎず薄すぎず、絶妙な量だと思います!手触りも柔らかく、多少カサカサ音はしますが、ハードウェアのようなゴワゴワ感はありません。
重量は227gで本当に軽いです!ザックの中にしまっても苦にならない重さです。
内側の両サイドにドロップインポケットがあります。縦長なので手袋などを余裕で入れられる大きさです。
外側の両サイドにもジッパー式ポケットがあります。左側に本体を収納でき、カラビナループも付いています。開け閉めしやすいフロントジッパーは、チンガード付きであごを傷めません。
袖口、すそは伸縮性があるバイアステープで処理されており、冷風や雪の入りを防ぐ構造。肌にも優しいです。
脇は立体的な切り替え構造で、ザックのベルトに干渉しません。
フードは鼻まで隠れる暖かさです。ヘルメット対応ですが、私にはちょっとキツイですね(^^; ヘルメットの下に被るという手もあります。
化繊は家庭でも洗えるのが嬉しいです。30度以下の水で手洗いがおススメです。アイロンは使えません。
ポケッタブル収納方法
左ポケットの中に収納
正直パンパンです(笑)
本体の収納方法ですが、最初は戸惑うと思います。まず、左ポケットの外側から手を入れて、適当につかんだ生地を自分のほうに引き出します。内側にスペースができたら、その中に両手を使って生地を少しずつ押し込んでいきます。ポケットは小さめなので本当に入るのか不安になりますが入ります!(笑)
うまく入れるコツは、隅のほうから先に押し込むことです。満員電車の「奥のほうから詰めてくださーい」的な感じです!
大きさをペットボトル500mlと比較してみました。ちょっといびつになってしまいましたが、ダウンより断然コンパクトです!
YouTubeパタゴニアでのご紹介
パタゴニア公式YouTubeでマイクロ・パフ・フーディの動画を紹介していますので、参考にしてください。
ダウンセーターとの比較
私が所持しているダウンセーター(サイズS)と、マイクロパフフーディを実際に見比べてみましょう。
画像上がダウンセーター、下がマイクロ・パフ・フーディです。シェル素材はダウンのほうがやや張りがある感じです。
横から見てみると、ダウンのほうが厚みがあります。保温性はダウンのほうが上ですが、その分、着用した時や収納した時にやや嵩張ります。重量もマイクロ・パフ・フーディより120gほど重いので、U.L.を考えた時にはマイクロ・パフ・フーディに軍配が上がりますね。
どちらを購入するかは好みの問題になるとは思いますが、私は扱いが楽なマイクロ・パフ・フーディをおススメします!
まとめ
私がこのマイクロ・パフ・フーディを強く推したい理由は、冒頭にも書きましたが、
- 軽量でコンパクト
- ダウン並みの暖かさ
- 天候を気にしないで済む
- 行動中に着てもストレスを感じない
- 年中使える(夏の高山にも可)
と、いい事しかないからです。フーディの持つ首周りの暖かさに加え、多少袖が長いことも保温性を考えた時にはプラスになりますし、山だけでなく、普段着にも使えるところも嬉しいです。私はもうダウンに戻れないです。オススメです!
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