はじめての山ごはん / これだけは揃えたいおすすめの調理道具

山の道具

山で食べるお昼ご飯。いつものおにぎりに飽きたら、自分で山ごはんを作ってみませんか?ここでははじめて山ごはんを作りたい方のために、これだけは揃えたい調理道具一式をご紹介します。

山の楽しみ方のひとつ「山ごはん」

山ごはん

「山ごはん」とは、登山者の間では一般的に「登山中、自分で作って食べるご飯」のことを言います。「山めし」とも言います。

山での食事は何を食べてもおいしいので、勿論おにぎりや菓子パンでもいいのですが、冬になるとおにぎりは冷たくなってしまって美味しくなく、体も冷えてしまいます。

山専ボトルのお湯でカップラーメンも簡単でいいのですが、何度も食べていると飽きてきちゃったり…。

周りでバーナーを使って食事をしている人を見たりすると、「あぁ、自分もあれやりたいな!」と思うようになるんですよね!

そうなってきたらそろそろ山ごはんデビューです(^^)

とは言っても、最初は何を準備したらいいのかわからなかったり、火が怖い!なんてこともあったりで、アウトドア未経験の人はなかなか取っつきにくい分野でもあります。私も最初はバーナーの使い方が分からなくてドキドキしました。でも、家で練習したり、動画を見たりして少しずつ覚え、思ったより簡単に山ごはんデビューすることが出来ました!

今回ご紹介する道具は、私個人が実際に使ってみてよかったと思うものを中心にお伝えしていきます。初心者でも扱いやすく、ネット通販でも評価が高かったものです。とは言え、あくまでも私個人の感想であり、他のメーカーにもいいものがたくさんありますので、参考程度にお読みいただけると幸いです。

山ごはん 基本の道具

山ごはんを作るためにこれだけは必要!という基本の道具があります。それは…

  1. 熱源
  2. 鍋・食器類
  3. カトラリー

の3つです。ひとつずつ説明していきますね。

【熱源】登山の定番シングルバーナー

山ごはんを作る時は、熱源が必須です。お湯を沸かしたり、食材を焼いたりするための道具になります。

熱源にはシングルバーナー、固形燃料、アルコールストーブなどがありますが、山では風が強かったり、短時間勝負なところもあり、初心者には火力が強いシングルバーナーの利用をお勧めします。

シングルバーナーとは、ガス缶と折りたたみゴトクがセットになっているもので、登山における熱源の定番アイテムと言っても過言ではないでしょう。プリムス、SOTO、EPIgas、snow peakなど多くのアウトドアメーカーから販売されています。

シングルバーナーと言ってもいくつかの種類があるので、少しご説明しますね。

シングルバーナーには一体型と分離型がある

シングルバーナーには下のように一体型分離型があります。SOTO製品を例に挙げてみます。

一体型シングルバーナー SOTOアミカス】

一体型シングルバーナー SOTO レギュレーターストーブST-310】

分離型シングルバーナー SOTO ST-330】

その違いはおもに以下の通りです。

  • 一体型の特長・・・場所を取らず軽量なのでソロ登山に向いている。ザックにもコンパクトに収納可能。反面、やや不安定で大きな鍋は乗せられない。
  • 分離型の特長・・・ガス缶と五徳がホースで繋がっていて、安定性があるので比較的大きな鍋も使用可能。グループやキャンプ向き。半面、場所を取り、コンパクトさには欠ける。

自分一人で使いたい方、ザックの中で場所を取りたくない方は「一体型」を。複数人分の調理で使いたい方、盛大に料理をしたい方(笑)なら「分離型」がおすすめです。はじめてさんなら、まずは自分用として「一体型」を選ぶのがいいでしょう。

ガスボンベOD缶とCB缶の違いとは?

上の画像を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、シングルバーナーに使われるガスボンベには、OD缶と、CB缶があります。丸いドーム型のものがOD缶で、筒状の長いものがCB缶です。(ガスの他にホワイトガソリンもありますが、初心者には不向きなので今回は取り上げません)

※OD缶=アウトドア缶、CB缶=カセットボンベ缶 の略です。

CB缶は家庭でもカセットコンロに使うのでよく見ますが、OD缶ってあまり見慣れない形ですよね。一体何が違うのでしょうか?

OD缶の特長

OD缶はアウトドア専用に作られたもので、屋外でも安定した高い火力と、寒冷地でも使える仕様になっています。

どういうことかと言いますと、メーカーごとに多少の違いはありますが、中に充填するガス(プロパン、イソブタン、ノルマルブタン)の混合比率を変えることによって冬場でも火力が落ちないようにしているのです。OD缶はCB缶に比べて容器が丈夫なので、燃焼力の高いプロパンの比率を多くすることが出来ます。

  • メリット・・・寒冷地高地でも使える コンパクト 高耐性 選べるサイズ(110g、250g、500g)
  • デメリット・・・CB缶に比べて割高 アウトドア用品取扱店に行かないと買えない
CB缶の特長

カセットコンロ用CB缶はスーパーやコンビニでも手軽に安く買えるので、近所にOD缶が売っていない、安く済ませたい場合などはこちらの選択もありです。

CB缶は春~秋の暖かい季節なら問題なく使えます。逆に、気温が10℃以下の寒冷地や高地では、ガスがうまく気化せず燃焼しないことがあります。

  • メリット・・・比較的安価 簡単に手に入る 扱いやすい
  • デメリット・・・寒冷地、高地では火力が落ちやすい 

OD缶とCB缶のどちらを購入したらいいかは、経済的な面もありますが、どんな山に登りたいかによって決まってくるでしょう。将来的に高山、冬山も行ってみたいと思っているなら、低温に強いOD缶に決めてしまったほうが無駄な出費をしなくていいと思います。また、低山やキャンプを中心に歩くなら、お得なCB缶で十分補えますね。行く山によって持ち物を替えているツワモノもいるようですよ!(≧▽≦)

OD缶CB缶ともに、春夏用(ノーマル等)と寒冷地用(ハイパワー等)に分けて販売しているものがありますので、購入時にはよくラベルを見て買いましょう。冬も持って行きたい人は、最初から寒冷地用を買っておけば間違いありませんね!^^

私が選んだシングルバーナーはこれ!

シングルバーナーを選ぶときに、私が着目したポイントは以下の4点です。

  • 軽量でコンパクト
  • 初心者でも使いやすい
  • 火力が強く耐風性がある
  • 口コミがいい事

ザックの中にコンパクトに収納することを考えると、軽量なのはOD缶に直接ゴトクをセットするタイプです。いろいろなメーカーの製品を調べて私が選んだのは、口コミも良かったSOTOのマイクロレギュレーターストーブ ウィンドマスターSOD-310でした。

<商品スペック>

メーカーSOTO(新富士バーナー)
本体サイズ(収納時)47x90x88
本体サイズ(使用時)90x117x100
発熱量3.3kw (2,800kcal/h)
本体重量67g
燃料種別OD缶(アウトドア缶)
定価8,140円(税込)
商品特長(1)マイクロレギュレーター搭載 (2)軽量モデル (3)耐風性に優れる (4)ゴトクの取換可(5)携帯袋付き

SOTOは新富士バーナーという日本のメーカーです。SOD-310は他の製品と比べても重量が67gと超軽量で、発熱量も2,800kcal/hとシングルバーナーの発熱量の最低目安である2,500kcal/h以上を十分クリアしています。

また、SOD-310はゴトクが着脱式なので、自分に合ったゴトクを選ぶことが可能です。取り付けは工具要らずで簡単に装着できます。

<選べる着脱式ゴトク>

SOTO

画像の左側が同梱の3本ゴトク、右側が別売りオプションの4本ゴトクになります。4本ゴトクは安定感があり、折り畳み式なので収納時もかさばりません。小さな鍋なら3本ゴトクで十分ですが、少し大きめの鍋を使う時や、不安定な場所での調理には4本ゴトクが安心です。

<SOD-310ゴトクの取付方法(出典:SOTO shinfuji)>

<小型で軽量>

SOTO

バーナー本体は手の中にすっぽり入るほど小さいです。しかも軽い!点火スイッチ付きなので、赤いボタンを押すだけの簡単着火。マッチやライターは必要ありません。

とは言っても、高地や劣化でつかなくなることもあるので、ライターやガストーチは持って行きましょう。

<強風に強いマイクロレギュレーター>

SOTO

バーナーヘッドのフチをリング状に立ち上げ、さらにすり鉢状の構造になっているので、風の侵入を防いで強風に強いのが特長です。

SOD-310は私が掲げた4つのポイントをすべてクリア。4年ほど使用していますが、今のところ不具合もなく大変満足しています。軽いし小さいし取り扱いも簡単だし、風が強い日でもお湯があっという間に沸きますし、なにより日本製でアフターも安心できるところが良いですね!

SOTOは他機種も豊富に揃っていますので、ご自身の山行に合った機種がきっと見つかります。間違いなくおすすめできる商品です!

はじめてさんは、バーナー、ガス缶のセット商品を買えば、すぐに始められます。

【鍋・食器類】登山におすすめな4選

調理器具

熱源が決まったら、次に手に入れたいのが鍋・食器類です。

鍋には、小型の丸い鍋とフライパンがセットになったクッカー(コッフェルとも言う)、長方形、正方形をしたメスティンなどがあります。

それぞれに良さがありますので、詳しくご紹介しますね。

クッカーは必需品

クッカー

最初に購入するならクッカーでしょう。各メーカーごとに品ぞろえが豊富で、比較的手に入りやす手始めにお湯を沸かすには持ってこいの鍋です。

クッカーは材質を重視しよう

クッカーの材質には3種類あります。それはアルミ、チタン、ステンレスです。登山で使用する際は、この材質の特長に気を配る必要があります。

<アルミ製クッカー>

<チタン製クッカー>

<ステンレス製クッカー>

アルミ 価格が比較的安くて、熱が伝わりやすいのですぐにお湯が沸きますが、素材が柔らかいので落としたりするとへこみが出来たりします。

チタン とても軽くU.L.派には人気ですが、熱伝導があまりよくないのでなかなかお湯が沸かない、またすぐに焦げたりと扱いに難しい面があります。また、価格が高めです。

ステンレス 丈夫で耐久性がいいのですが、とにかく重いのがネック。どちらかと言えばキャンプ向きかと思います。

材質重量熱伝導率耐久性価格
アルミ
チタン
ステンレス

総合すると、初心者にはアルミがおすすめです。その中でも焦げ付き防止のための加工がしてあるものがいいでしょう。

私が選んだクッカーはこれ!
プリムスクッカー
primus(プリムス) イージークックNS・ソロセットM

私が選んだクッカーは、プリムスのイージークックNS・ソロセットMです。深型の本体と、フライパンにもなるフタのセットです。はじめてのクッカーは必要最小限でいいと私は思います!

プリムスには、ソロセットSというもう少し小ぶりなセットもありますが、ちょっと小さいかなと思いMにしました。これがちょうどいい大きさだったんですよね!

プリムスクッカー

ちょうどいい900ml ソロセットMは一人分のお湯を沸かしたり、ラーメンを作ったりするのにちょうどいい大きさの900mlです。ふたはソーセージや目玉焼きを焼くのに重宝します。焦げ付き防止加工がしてあるのが嬉しいです。取っ手はシリコンチューブで覆われているので熱くなりません。

プリムス収納例

スタッキングOK ソロセットMは、250gガス缶と、バーナーがすっぽり入ります。(軍手に包んであるのがバーナーです) 狭いザックの中のかさ減らしに最適です。ガス缶やバーナーを収納する時は、クッカーの内面に傷がつかないよう布などで保護してあげましょう。

プリムスクッカー

ふちに切り欠き お湯が注ぎやすいです。他メーカーには意外となかったりするので、ここらへんは要チェックですよ!

プリムスクッカー

渦巻き状の加工 ゴトクの上で滑りにくいです。これが私のプリムス購入の決め手でした。

<商品スペック>

  • ポット:900ml(内径Φ11.2×9.9cm) ミニポット:400ml(内径Φ11.2×4.8cm)
  • 重量:250g
  • 材質:ハードアノダイズド加工済みアルミ製、内側ノンスティック加工済み、取っ手はシリコンチューブ付き

大人気のメスティンも外せない

ダイソーメスティンとメスティン
通常メスティンにダイソーメスティンをスタッキング!

クッカーの次に欲しいものと言えば、やはりメスティンでしょう!

メスティンは、アルミで作られた四角い形をしたフタつきの飯ごうです。メインはご飯炊きですが、他にも煮る・蒸す・焼く・炒めもできるのでキャンパーを中心に人気の高い鍋になっています。

形も可愛いので女子にも人気で、インスタ映えは抜群です!

山菜おこわ

また、クッキングペーパーで作ったメスティン折(上の画像参照)を使えば、焦げ付きの心配がなく調理ができます。

メスティンの長所と短所

メスティンの長所と短所を挙げてみますと…

  • 長所・・・軽い 安い 熱伝導率がいい コンパクト 料理の幅が広がる
  • 短所・・・無垢アルミ製品のため焦げやすい 使用前の準備が必要(なものもある)

短所と言っても、僅かな労力と工夫次第でクリアできますので、いろいろな料理を楽しみたい方にはおすすめの道具です。私もすっかりハマってしまいました(笑) とにかく作っていて楽しい♪

メスティンの大きさは、1合・2合・3.5合と3種類ほどありますので、ご自身のスタイルに合わせて選択可能です。

メスティンのメーカーで有名なのがトランギアです。通常サイズ(TR-210)2合炊きラージサイズ(TR-209)3.5合炊きがあります。人気商品なので品切れ、価格高騰があるのが残念です。

メスティンは他メーカーもたくさん出していますので、トランギアにこだわらなければ、安く手に入れることが出来ますよ。

また、ダイソーでも1合炊きのメスティンを販売中です。こちらも品薄状態が続いていましたが、最近では落ち着いてきたようです。

私が選んだメスティンはこれ!
メスティン13

トランギアもよかったのですが、私はメスティンとストーブ、バット網がセットになっているものを購入しました。

ストーブは固形燃料で調理する時に使うもので、バット網は蒸し物をする時に使うものです。この2つは必ず欲しくなるので、お得な3点セットを選びました。お値段も2000円ほどで買えました。今も問題なく使えています。

メスティン(BETU)の詳細について知りたい方は、下の記事を参考にしてください。

意外と使える万能なシェラカップ

シェラカップ
スノーピークチタンシェラカップ310ml(左)とユニフレームチタンシェラカップ310ml(右)

シェラカップとは、取っ手が付いた広口の丸い食器で、アウトドア用品店には必ず置いてある定番の道具です。さまざまなメーカーから販売されています。この可愛いフォルムがアウトドア魂をくすぐりますよね~(笑) 同じサイズならスタッキングできるのも嬉しいです。

シェラカップの素材と用途

素材は、ステンレス、チタン、真鍮などありますが、登山には軽いチタンがおすすめ!

用途は、飲み物を入れるコップ取り分け食器お玉替わりの他、目盛りが付いているので計量カップに、直火OKなのでちょっとした湯沸かし焼き物炊飯(シェラカップは2個必要)にも使えます!

私はこれでそのままお湯を沸かし、紅茶やインスタント味噌汁を作っています。わざわざクッカーでお湯を沸かす必要はありません。

取っ手があるのでザックに付けて、湧き水を飲む時にも使えますよ!

私が選んだシェラカップはこれ!
スノーピークシェラカップ

スノーピークのシェラカップは持ち手が絶妙な長さと形で、手が疲れないのでおすすめです。大きさは200~600mlくらいまでいろいろありますが、300ml前後のものが使いやすくて私はお気に入りです。スノーピークのチタンシェラカップ310mlの重さはわずか37gです!

何かと重宝するシェラカップは一つ持っていると便利ですよ。

コーヒーはお気に入りのマグカップで

マグカップも持って行きたくなるアイテムです。山頂に着いてホッと一息入れたい時に、マグカップでホット珈琲や冷たいビールなどはいかがでしょうか?

登山者に人気のスノーピークマグ
マグカップ
スノーピークチタンマグ300ml(左)とスノーピークチタンダブルマグ300ml(右)

絶大な人気を誇るアウトドアブランド「スノーピーク」のマグカップを所有することは、アウトドア人間にとってひとつのステータスかもしれません。マグなら何でもいいって思うかもしれませんが、長く使って行きたいのであれば、多少高価でも見た目も性能も最高級のマグを使ってみませんか?

<マグの素材> ステンレス、チタンがありますが、登山におすすめなのはやはり軽量のチタンです。

スノーピークのチタンマグは、ひとつひとつ燕三条の職人の手で作られています。なぜなら、チタニウムは金属の中で特に加工が難しい特性を持っているからです。それをクリアできるのはまさに職人の技と言っていいでしょう。

<マグの形状> 1枚板で出来ているシングルウォールと、二重構造のダブルウォールの2種類があります。シングルウォールは非常に軽量、ダブルウォールは熱を逃がしにくく、暑い飲み物を飲む時も口元が熱くなりません。私は両方持っていますが、シングルを買うとダブルも欲しくなります(笑)

<スタッキングOK> シングル、ダブル、それぞれ大きさの違うマグ同士スタッキングできるので、ザックの中でかさばりません。

<スノーピークチタンマグ ラインナップ>

容量重量定価(税込)サイズ
シングルマグ220220ml45g2,970円Φ67.2×H79mm
シングルマグ300300ml50g3,190円Φ76.2×H82mm
シングルマグ450450ml70g3,520円Φ86.2×H91.5mm
ダブルマグ220220ml75g4,950円Φ70×H80mm
ダブルマグ300300ml92g5,280円Φ76×H86mm
ダブルマグ450450ml118g5,940円Φ86×H97mm
スノーピーク公式サイト(2023年現在)

<注意事項>

  • シングルマグは直火OKですが、バーナーの火力が強いと容器が熱くなりすぎて火傷をする恐れがありますので注意が必要です。また、ダブルマグは直接火にかけることはしないでください。中の空気層が熱で膨張し、破裂する恐れがあります。
  • 一般的にチタンは汚れが残りやすいです。気になる方は早目の洗浄をおすすめします。逆に、使用感が出ていい味が出てると割り切ることも必要かも?

↓軽量でちょうどいい大きさのシングル300ml

↓保温保冷に優れた、ちょうどいい大きさのダブル300ml

↓オプションのシリコーンリッドは、埃の侵入防止や、マグの持つ保温性、保冷性を高めます。

【カトラリー】私が選んだおすすめはコレ!

カトラリー

おいしい料理が出来ても、カトラリー類がないと食べられません。私は今までいろいろなカトラリーを買ってきましたが、なかなかいいものに出会えませんでした。金属製は重く、プラスティック製はフニャフニャ。長すぎても短すぎても不便。手に持った感触って意外と大事なんですよね。

お箸に関しては、割りばしでいいだろうと思ったら大間違い!長いものって意外と収納に不便なんですよ。ビニール袋を突き破ったり、保冷バッグに入らなかったり。お箸は短くなるものがおすすめです。

ここでは私が愛用しているおすすめのスプーン、フォーク、お箸をご紹介します。

カ・ラ・カ・ト(ユニフレーム)

ユニフレームカラカト

カ・ラ・カ・トはカトラリージプシーだった私が、最終的に落ち着いた商品です(笑) ユニフレームは、新潟県燕市に本社を置く日本のメーカーです。

カ・ラ・カ・トの素材は樹脂で出来ているので、コーティング加工をしているクッカーを傷つけず、重さも1本わずか13g!伸ばした時の長さがちょうどよく、折りたたみ式でコンパクトです。

カラカト
折りたたんだ状態
  • 【使用時サイズ】約160mm(スプーン)/約170mm(フォーク)
  • 【収納時サイズ】約95mm(スプーン)/約105mm(フォーク)
  • 【重量】約13g(1本当たり)/【耐熱温度】約150度 【耐冷温度】約-20度
  • 【素材】先端:PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂/ハンドル:ステンレス鋼
  • 【定価】770円(税込み)【色】6色

<カ・ラ・カ・ト専用 ケース>

カ・ラ・カ・ト専用の別売りケース(440円)もあります。

カラカトケース

広げた状態です。スプーンとフォークを入れる向きに若干コツが要ります。

カラカト

スプーンとフォークの湾曲方向を同じにするとうまくたためます。

カラカト

カラカトケース製品仕様

  • 【重量】約18g
  • 【サイズ】約135×38mm
  • 【素材】ナイロン

これに入れておけば衛生的にまとめて持ち運べますよ。

スタックイン野箸(モンベル)

モンベルお箸

折りたたみの箸はいくつかのメーカーで出していると思いますが、このモンベルのスタックイン野箸は、長さ、太さがちょうどよく、軽くてとても使いやすくお気に入りです。

モンベル箸

接続部はネジ式になっており、引き抜いて逆向きにしてもう一度ねじを締めてロックさせます。筒の先端には穴が開いていて洗浄も楽。使い終わった直後にアルコールティッシュで一拭きしておけば、しまう時に汚れが気になりませんよ。

モンベル箸

収納ケースもついています。

  • 【素材】アルミニウム合金、縞黒檀
  • 【重量】15g(25g) ※()内は収納ケースを含む総重量です。
  • 【カラー】ブラウン(BN)、グリーン(GN)、リーフグリーン(LEGN)、ネイビー(NV)、レッド(RD)
  • 【サイズ】長さ21cm(収納時13.5cm)
  • 【定価】3,630円(税込)※2023年現在
サンデーマウンテン

ガス燃焼器具取扱注意事項

アウトドア用品を使う上で、注意しなければならないことがあります。一つ間違えると大きな事故にも繋がりかねません。特に、ガス燃焼器具は、取扱説明書をよく読んで取り扱う必要があります。

  • ガス燃焼器具は室内やテント内など換気が不十分な場所で使わないでください。一酸化炭素中毒死を引き起こすことがあります。
  • バーナーとガス缶は同じメーカー品を使いましょう。なぜならメーカーによって接続部分の形状が微妙に違うからです。無理に押し込んだりすると故障や事故の原因になります。
  • コンロの2台並べ、極端に大きい鍋の使用、夏の直射日光下、ファンヒーターの前に放置など、容器の過熱状態は爆発の危険があります。
  • ガス缶の保管は、キャップをして風通しの良い湿気の少ない40℃以下の場所に保管してください。
  • ガス缶は、完全に使いきってから他のゴミと区別して捨ててください。(各自治体の処理方法に従って捨ててください。)

まとめ

山頂で初めてバーナーを使った時の感動とドキドキ感は、今でも忘れられません。その時の料理の美味しかったこと!冬場に温かい鍋を作ったら病みつきになりますよ。

最初に道具をそろえるのは少々痛い出費になるかもしれませんが、あとで「買ってよかった」と思うこと間違いありません!

山頂で美しい景色を眺めながら、自分で料理した山ごはんを食べることは、歩くことに加えさらにプラスアルファの楽しみとなることでしょう。

楽天トラベル

コメント